水・土・緑 系の「教員と担当科目」
■農村計画学分野 |
■メッセージや方針,全体的な目標など |
星野 敏 教授 |
研究者の都合?で学問分野はどんどん細分化されてきましたが,実際に現場の課題を解決する処方箋を描くためには,ものごとを総合的な観点からとらえる必要があり,結果的に様々な知識や理論が必要になります。現場レベルで考えれば,「自然科学と社会科学の融合」は避けては通れないことです。農村計画学研究室を希望する諸君には,地域環境工学の基礎学の修得だけでなく,必要に応じて他の自然科学系分野や社会科学系分野にも手を広げる知的貪欲さを期待します。 |
(科目名) 地域環境工学概論T
(科目内容)
人類が永続的に,快適で豊かな生活を実現していくためには,生産環境,生活環境並びに自然環境がバランスよく維持・発展していかなければならない。そのためには,土・水・大気・植物などの資源を有効に活用・管理・保全していくことが必要である。そのための問題点,対策,今後の研究課題等についての事例を交えながら解説し,地域環境工学の社会的意義を考える。
(科目名) 地域環境工学概論V
(科目内容)
地域環境工学概論T,Uにおいて学習した内容をふまえて,環境問題等に関する討論,実際の機械を使った実習や作業,現地見学,ビデオを使った研究紹介等により,地域環境工学とは何かをより深く理解する機会を提供する。
(科目名) 農村計画学
(科目内容)
農村計画学は,狭義にとらえると「農山村地域を対象とした計画をつくるための方法論」であり,また広義にとらえると「農山村地域における課題解決学」である。本講義では,農村計画学の今日的意義と領域の広がりを理解して貰うために,農村地域と農村計画に係わる話題の中から根幹的なものを厳選し,講述する。
(科目名) 農業農村整備政策論
(科目内容)
農業農村工学は,独立した科学分野であるとはいうものの,国の農業農村整備政策や事業制度に極めて密接に関係しつつ,発展してきた。本講義は,農業・農村整備政策および関係事業の意義,役割,内容,課題について体系的に解説するものである。我々の研究・教育は,結局のところ農業農村整備の現場と繋がっている。よって,本講義は,それらがどのように現場に貢献しうるのかを理解するために必要な基礎知識を提供するものである。なお,農水省・近畿農政局のベテラン職員との共同で開講する点でも極めてユニークである。